風塵乱舞第二章、ヤシャスィーン!

やっときた、第二話!一週間が非常に長かった…先週の放送が久し振りすぎてあまりにも嬉しくて、一週間も待っていられなかったので、先週のお話をかれこれ十回以上は見ました。今回のOPは特に気に入っている(絵も歌も両方!)ので、OPに至っては三十回は見てますw
お陰でOPテーマの翼がもう歌えるようになりましたよ。早くフルで聴きたいなあ♪アニメ放送前からCDをアニメ盤で予約しちゃったけど、正解だったなあとつくづく思います。アル戦のCDはジャケ買いで十分だ!と思っているせいもあるけど、藍井エイルがかなり実力ある人で安心感があるから、この人がアル戦を歌うならちゃんと聴く前に名前で買っても大丈夫だと思える所も大きいです。アル戦は曲に手を抜かずに、アイドルではなくちゃんと曲そのもので聴かせられる歌手を起用してくれるみたいだから、凄く嬉しい…!!

 

そんな訳で、ざっくばらんにアニメ感想とかツッコミでも。

例によってネタバレしまくりです。アニメだけでなく、小説も最新刊までネタバレする可能性がありますので、何でもOKな方のみどうぞ。そして私は王太子殿下と過保護な黒騎士殿が特に好きなので、この二人を贔屓した感想になると思われます。

 

 



【全体の感想】
アルスラーン殿下が何とも勇ましくおなりです。初期の頃と同じ人物とはにわかには信じられない位、勇ましいです。
・今日はダリューン卿の精神面での描写が秀逸だった…!殿下にイベントや変化が起こった時と、それ以外の戦闘シーン等での様子の落差が凄いです。ホント、彼の過保護度合いはどんどん磨きが掛かっていきますね☆
・アズライールパイセンは本日お休みのようで。。。野戦がメインだったから仕方ないかな;
・今回も戦闘描写は良い感じ。あと、余程ダリューン推しなのか有力な敵将がちょくちょく「黒衣の騎士」って言ってましたね。キシュワードやクバードの名前が出なくてダリュだけなのはやっぱり、トゥラーン人にしてみれば三国同盟の時の王弟を斬った黒衣の騎士の衝撃が強かったせいかな?
・イノケンティス王御乱心の決闘騒ぎ、出来れば見たかったんだけどな…やっぱり荒川版はアルスラーン殿下を中心とした少年漫画に物語を組み直してあるせいか、ルシタニア陣営のお話が最小限に削られちゃってますね。とはいえ、アニメ版では削られていたボダンの水路破壊や、ナルサス対地行術(ガーダック)の魔道士が漫画版では描かれていたので、イノケンティス王の決闘騒ぎも漫画ではちゃんと描かれると良いなあ…!!
・今回のアイキャッチ、結構好きです。タペストリーとかでグッズ化しないかなあ。

・先週書き忘れた。ジムサがクバードに「パルスの諸侯か!」って言ってたけど、クバードはそんな高貴なタイプには一番見えないぞ!?

【アバン】
・縛られてガルガルしてるギスカール。でもアニメでの描かれ方はまだ随分マシだよね。とりあえず縛られて転がされたまま動物扱いでご飯貰う姿が全国放送されてないだけ、一応彼の名誉は守られたと思うよ!(日曜五時のアニメでそれをやると色々アレな気もする^^;)
アンドラゴラスが猛獣。完全に獣だわこの人…!原作ではダリューンとかもたまに獣っぽく描かれたりするけど(しかも彼はナルサスに「猛獣」って言われて「誰が凶暴な野獣だ」って自分で間違えて言い返してたから、野獣っぽい部分にも自覚ありそうだけど)、それでもやっぱりアンドラゴラスとは非にならないくらい、ダリュさん始めとする諸将は紳士的ですね。(と言うか、私は寧ろダリューンは殿下を除いて一、二を争って良い程紳士的なキャラだと思ってます。中の人がインタビューで「繊細で品のあるキャラ」って言ってたけど、正にその通りだと思います^^*)

【Aパート】
・ジムサの捕縛と脱走が光の速さで終わっていました。Σ(゜゜
ダリューンの過保護ぶりが、日に日に度を超していく。トゥラーン軍が民衆を殺したのを見て走り出した殿下を「殿下!」と呼んだダリューン卿の声が、普段より明らかに高くて、心配で焦っているのが非常にストレートに出ていて、ちょっと、いやかなり驚きました…!!この人は戦場でどんなに劣勢でも、例え相手がヒルメス殿下でもバハードゥルでも、アニメ限定の間一髪で死ぬ所だった対ザンデ&魔道士戦でも、あんな如何にも蒼白な声なんて一度も出した事無かったのに。命の危険が差し迫っているという程ではない殿下の心境を思っただけでこの人でもあんな呼び方をするとは、さすがに不意打ちでしたよ…(゜□゜;)
・「トゥラーンの王よ!」辺りの殿下の声の震え具合とか、その直後の「全軍突撃(ヤシャスィーン)!」の声の低さや強さとか、びっくりしたよもう…!!前述のダリュさんの件は結構不意打ちだったけど、殿下の方はシンドゥラで一度本気をお示しになっている(神前決闘でラジェンドラ殿を脅したアレ。有名な神回ですね^^)だけに、予想はしていました。でも、その予想以上に殿下のご成長は凄まじかったです。作中の時間でほんの半年ちょっと前は、全軍突撃(ヤシャスィーン)も上手く言えないあの弱々しさだったのに…!!
ダリューンがトゥラーンについてある程度詳しいのはまあ理解出来るが、バシュミル卿をパッと見で分かる程なのか!?向こうがダリューンを一目でそれと分かったのは「黒衣の騎士」の二つ名のお陰だろうけど、一体どうやってダリュさんは相手の名前まで覚えたんだ…?
・殿下、トクトミシュと自分で渡り合うのか!?いくら何でもそれは万騎長の皆さんの役割ではあるまいか??今期のアニメ殿下は本当に逞しくおなりだ…!

【Bパート】
ギーヴの「正義と平和の使者」「美女には愛を、醜男(ぶおとこ)には死を」、期待はしていたけどやっぱり輝いていましたね☆特に「醜男」の言い方がw
・本日の「殿下ー!」:ファランギースナルサスダリューンが並んだシーンで、殿下は最初の内は前者二人しか呼んでなくて、ダリュが「殿下ー!」って自己主張してやっとその存在に気付いたご様子。暗すぎて、黒衣ではよく見えなかったのかな^^;でも「ダリューン!」と呼ぶ声は前者二人より明らかに弾んでいた…!今期もメイン二人の主従コンビ推し凄いな!ええ嬉しいですよ、とっても^^*
ナルサスの策が今回もアニオリに変更されてたけど、今回は割と綺麗に嵌っていた気がするなあ♪「最大の失策は本隊を手薄にした事だ」の台詞はなかなかスカッとして気持ち良いね!
・原作でもそうだけど、トクトミシュは割と部下達に色々押し付けたり叱りつけたりするだけで、自分の実力を十分に示せていない気がします。時代と相手が悪かったと言えばそこまでだけど、確かにこれじゃあイルテリシュに見限られても仕方ないかも。。。
・対タルハーン戦、まさかの一瞬で片が付きましたね。出来ればダリューンの「パルスのダリューンが推参つかまつる。お相手願おう」も聞きたかったなあ。あの台詞、結構好きなんだけど…アル戦無双で聞いてねって事かあ。。。
・原作でもそうだけど、ジムサはこの戦役に関しては結構可哀相な役回りですよね。敵に利用された挙句に味方に裏切り者と見られ、また敵に捕まる訳ですから。今回のお話ではジムサは原作みたいに味方の矢で負傷してなかったけど、エラムジャスワントが来てたって事は、パルス軍に捕まる流れは同じなのかな?(最終的に王都を奪還する時点で居る筈のキャラなので、多分何らかの形でちゃんと殿下に合流させてはくれるんだろうけど)
・イルテリシュのトクトミシュ王殺害のシーンが結構生々しい。めっちゃ抉ってる。これ、日曜五時で放送出来ちゃうのね!?この時点ではイルテリシュはまだ普通の人間の筈だけど、これが普通に放送されちゃう辺り、やっぱりこの人は狂戦士と言われても仕方ないなあと思っちゃいますね。
・ザラーヴァント・イスファーン・トゥースの三人は前回出番が無かったけど、今回はトゥースが殿下に褒められましたね。…あれ?そう言えばザラーヴァントが負傷してないぞ?っていう事はもしかして、彼が陛下の軍を出奔する話もなくなる?イスファーンたちと一緒に陛下の軍に残るんだろうか?
・トゥースを褒めた殿下を評する例の黒い人が心底嬉しそうでしたなあ。この人はああいう性格だから、これ程のメインキャラであるにも関らずばっちり笑っているシーンが結構少ない訳だけど、やはり殿下が絡むと別なようですwナルサス等の殿下以外の相手に対して見せるニヤリ笑いとはちょっと違う笑顔である所がまた、この人らしい所。アニメスタッフの皆様方、こんな素晴らしい描き分けをいつも本当にありがとう!!
アンドラゴラス王が帰参したシーンのダリュさんの描写は本当に素晴らしかった!殿下に対して理不尽な扱いをするアンドラゴラスに対して、アトロパテネでカーラーンに向けたような、本気の怒りが見えました。この人は実力があって頭も良いなんていうスペック上の設定なんかよりずっとずっと、今回の陛下の理不尽に対して臣下の礼節を守りつつしっかりと諫言が出来るような(しかも立場や内容を考えれば重罰も覚悟の上だった筈)、そういう強さが魅力だなとつくづく思います。あと、控え目で真面目な所も。(ダリューンって結構謝るシーン多いですよね。言い訳せずに真っ先に頭を下げる所が、潔くてカッコいい!)
・でも殿下はもう一歩欲しかったかな…原作の「この場合、内心でダリューンに感謝していても、アルスラーンとしては叱咤せざるをえぬ」とあるみたいな複雑さ、例えばもうちょっと悲しげな表情だったり、台詞を繋ぐまでの間だったり、あとちょっとだけで良いから欲しかったなあ。父王に再会した時の戸惑いとか、追放宣言を食らった瞬間の表情とか、その辺りは凄く良かっただけに、あと一歩の所が惜しい気がします。

【次回予告】
・イリーナ姫が遂にご登場だそうですね。って事は、メルレインも出るかな?あのお姫様と不機嫌顔の兄さんのやりとり、結構気になっているのです。あと、荒川先生がジョヴァンナ氏を描くとさぞ面白いキャラになるんじゃなかろうかと個人的に思っているので、アニメでの登場もちょっと楽しみ♪あの食えない御仁をどのように描いてくれるのやらw
ヒルメス殿下もご登場!原作では確かイリーナ姫と即再会!って感じじゃなかったけど、今期のアニメが結構急ぎ足だから、案外あっさり再会しちゃったりして?
・遂に来たか、征馬孤影…!殿下の試練の時ですね。頑張って殿下!!(と言っても、とてもか弱い印象だったアニメ殿下も今期は何だかとんでもなく強くなっておられるようなので、あれなら割と心配無さそうな気がしてしまうのですが^^;)

エンドカード
・「泳げるやついたっけ?」って、登場人物に泳げるキャラが居たかどうかって事だろうか?作中で泳いでいたのは…小説第二部になるけど、有翼猿鬼との戦いで池に落ちたダリューンとか、地下神殿で水に流されたキシュワードとか、その位しか泳いでるシーンは思い出せないなあ。それと直接的には描かれてないけど、ペシャワールの城壁から落ちた銀仮面卿も泳いでいる筈。あとは、小説版には無い話ではあるけど、エクバターナの城壁から堀に落ちた殿下くらいかな?